営業が楽しいと思う3つの瞬間
営業の仕事は、簡単に言うと顧客に自社の商品・サービスを説明し購入してもらうことです。世の中には勝手に売れるものなどありません。顧客が何かしらのメリットを感じなければ売れませんし、そのためにはプロモーションやプレゼンテーション、クロージングなどといったさまざまな営業プロセスを必要とします。
では、そんな営業が楽しいと思う瞬間をいくつか挙げてみましょう。
新規顧客開拓に成功した時
新規に顧客を開拓した時の喜びはかなりのものです。営業で最もやりがいを感じるのは、新規に顧客を獲得できたときと言ってもいいでしょう。
新規の顧客を捕まえるには、アポイント取りから会社の説明、商品・サービスの説明など、既存顧客に対する営業アプローチより多くの労力を要します。いちから信頼関係を築き、自社のことを理解してもらい、何度も提案を繰り返さなければ顧客にはなってくれないのです。
こういった多くの労力を割いて獲得した新規顧客。取引額の大小にかかわらず、窓口を設けてくれたことに対する喜びは、営業冥利に尽きるといえるでしょう。
大型商談をクロージングできた時
新規開拓と同じく、大型商談も多くの営業プロセスを必要とします。商談の規模によっては顧客の取締役や代表にプレゼンすることもあります。商談のステージが何段階か上がるため、事前に準備する資料やプレゼン内容を何度も練り直すこともあるでしょう。
結果、大型商談をクロージングさせることができた時の喜びは別格です。会社によってはインセンティブが支給される場合もあるため、喜びが2倍3倍になることもあるでしょう。
営業目標を達成した時
営業には必ず目標が設定されます。個人に設定されるケースや、チームに設定されるケースなど、会社によって多少の違いはあります。また期間も月間目標やクオーター目標など多少の違いはありますが、必ず何かしらの目標数字が与えられるものです。これらの目標は、ほとんどの場合、簡単には達成できないレベルに設定されています。
そして、目標に対する達成度には、良くも悪くも営業としての能力や頑張りが反映されるものです。すなわち、目標を達成するということは能力や頑張りが評価されたということにつながります。
「営業は目標がすべて」とは言いすぎですが、目標達成は営業にとって勲章です。達成した瞬間の喜びは相当大きいと言わざるを得ません。
営業活動を楽しむコツ
営業はきつい仕事ですが、その分喜びも大きいといえます。また、日々のちょっとした出来事を楽しむことで、営業そのものが楽しくなることもあります。
では、営業を楽しむためにはどのような心掛けが必要かを見ていきましょう。
人との出会いに感謝する
顧客にはさまざまな人がいます。優しい人、怒りっぽい人、ロジカルな人、優柔不断な人などなど、営業活動の中で多くの人と出会い、話をします。この出会いが営業としての幅を広げるとともに、人間としての視野を広げることにもつながります。
営業職は人との出会いが多い職業です。人との出会いに感謝する気持ちを持っておくと、営業の仕事がより楽しくなります。中には合わない顧客もいますが、それも含めて人との出会いです。
コミュニケーションスキルが高くなる
営業は顧客に対してさまざまな手段を用いて商品やサービスを説明し、納得して購入してもらうのが仕事。そのためにはトークスキルをはじめとしたコミュニケーションスキルが必要です。
営業を続けていると、自然とこのコミュニケーションスキルやプレゼンスキルが高まっていくのを感じることでしょう。営業職だから身につくスキルと考えれば、やりがいがありますよね。
目標への達成度
前段で営業と目標との関係について述べましたが、目標に向けて日々数字を積み重ねていくのも営業の楽しみの一つです。目標に向けて一歩ずつ数字を積み重ねていく様は、まるで貯金が日々増えていくような感覚になります。
成績を伸ばせば社内での評価も蓄積されています。評価や信頼も日々の積み重ねなので、貯金していくような感覚を楽しみましょう。
指名をもらう喜び
営業をしていると、時々「〇〇さんにならこの仕事をお願いしたい」というように、個人を指名して仕事を依頼されることがあります。これは営業を信頼してくれていることの証です。このような声をいただく回数が増えると、自分自身が認められている気がして営業が楽しくなってきます。
スケジュールをきちんと消化できた喜び
営業活動を行う前に必ず日々のスケジューリングを行います。要は1日の訪問先や商談内容、事務作業など「やることリスト」を作成するのですが、この作業を毎日完璧にこなすことが楽しみになってきます。
営業経験が浅いうちは、準備不足や努力不足によりスケジュールがずれ込むことがあるでしょう。慣れてくると要領をつかみ毎日のスケジュールに余裕が出てきます。このように毎日のタスク消化も営業の楽しみの一つになってくるのです。