新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ビジネススタイルに変化が発生?
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、従来のビジネス手法にどのような変化がみられているのでしょうか。
まず、外出自粛の傾向からネット通販などの利用が激増し、リアル店舗事業よりもAmazonなどのネット通販事業が前年度比で大幅に伸びています。宅配事業の需要も大幅に増加しており、モノの販売や消費者の購入ルートが、従来に比べて大きく変化しています。
当然市場も変容しているため、各事業者にはコロナ以前とは異なった事業のあり方が求められていることが読み取れるでしょう。
また、三井住友銀行のマッチングサービス「ビズクリエイト」のように、外回りの営業活動をすることなく企業と企業を結びつけて取引の活性化を目指すサービスも登場しています。
従来であれば地道にアポイントを取って営業活動しなければ見つけられなかった企業でも、マッチングサービスを利用することで簡単に発見できるようになりました。
このようにコロナの流行によってビジネスのあり方や手法に変化が起きており、これを契機に様々な場面で更なる変化をもたらす可能性があります。
新型コロナウイルスの感染拡大で、銀行の外回り営業にも変化が起こるのか?
では、新型コロナウイルスによって、銀行の外回り営業にも変化が起こる可能性はあるのでしょうか。
銀行の外回り営業には、企業や個人事業主に対して融資の提案を行うことが含まれており、企業や個人事業主へ資金を貸付けて、その資金をもとに更なる成長を促します。
従来であれば、それらの企業や個人事業主のもとに直接足を運んで営業活動を行っていましたが、コロナの流行により、今後は銀行の外回り営業も変化していく可能性があります。デジタル化や一部業務のオンライン化は、今の金融業にとって戦略上欠かせないからです。
さらに、サービスを受ける顧客としても、企業と顧客双方でWithコロナ時代のビジネススタイルに適応していく必要がある、と考える層が一定数出てきています。
銀行などの日本の金融業はかつて、企業としての時価総額が世界の上位に位置していたほど勢いがあり、伝統ある業種ですが、変化の波は着々と押し寄せています。
このような状況下で銀行の外回り営業のあり方について今一度考え直し、再構成する時期が来ているのかもしれません。
変化は一見ピンチのように見えるのですが、考え方によってはチャンスとして捉えることもできるため、今回の変化については継続して注目しておくことが重要です。